「お前、ちょっと来い」

「ちょっ、えっ!?なに!?」


お昼休みの後、トイレから出た私の元に来たのは
ちょっと不機嫌そうな顔をした間宮だった
あいつが私の手を無理やり引っ張ったから

「あのさ、まず要件から言って!
てか手離してよ!」

こんなとこ漆原君に見られたら
またあらぬ誤解されちゃうじゃん!


「拒否。いいから黙ってついてこい」

「はあ!?なによ自分勝手!自己中!」

「なんとでも言え」


と言い合いをしながら着いた先は
誰もいない体育館だった
スっと手を離して間宮と改めて向き合うと
やっぱりどこか不機嫌そうな顔