やがて、累々たる屍の山が、丘の上を埋め尽くす。

…死臭を嗅ぎ付けたのか、無数の鴉達が上空で騒がしい。

「…………」

俺はその屍の中央で意識を取り戻した。

いかん…意識を失っていたらしい。

十秒か。

二十秒か。

…空を見上げる。

「鴉ども、俺は啄ばんでくれるなよ」

そんな事を呟き、俺はゆっくりと丘を下り始めた。

「さて…乙女にどやされて来るとするか…」

…………

………

……