「明日からマンションに住めるように手配してあげるから、しっかりやりなさい!引っ越しも業者に連絡しておくから!」

「それは助かるけどありえないだろ!普通に考えろよ!」

「普通の考えじゃだめなの!外にガードマンをつけておくから。逃げようとしても無駄よ」

「ちょ、麻友ちゃ…」


バタンとドアが閉まり、麻友ちゃんは颯爽といなくなる。


──まじかよ…。

あまりの量にページを開く気にもなれない。


なんだってこんな拷問…。


ま、専務が原因ってのは容易に想像つくけど、一体何なんだよ。ただ仲悪いってわけじゃなさそうだし。って、それはどうでもいい話。


「…だる…」 


カナの所にでも行きてぇな…。


あー、まじ面倒くせーな。

仕方ねぇ、引っ越しの準備とかしなくていい代わりだ。さっさと終わらせてやる!


…って…。


どうやったらこれ終わるんだよ……。