『当たり前だろ。結婚するんだぞ』

「…あ、そうだよね」


一緒に住まなきゃいけないんだ…。結婚するんだもんね…。


『大丈夫、間違ってもあんたに手を出したりしないから』

「……そんなのわかってる」


言われなくたってわたしのことが嫌いなあんたが、わたしをそんなふうに見るわけないもの。

わたしを女として見てくれるのは崇憲だけ。


『あとは俺の指示があるまで勝手なことするなよ。何があっても余計なことは言うな』


なんなのもう!いちいち言われなくてもわかってるっつーの!


「わかってるから!用はそれだけ?!じゃあね!あと明日わたしは家にいないから!」


言うだけ言って電話を切った。 


あーもう、イライラする!こいつとは本当に合わない!!