「ひかりは知ってるもんだと思ってたから。俺が話したらすげぇ驚いてたよ。けど友達に隠してるのはなんか訳ありっぽいし、俺は元から二人の仲を疑ってた。それで誕生日に予定がなかったら華乃が可哀相な反面、夫婦仲の確認にも繋がるだろうってことでひかりは協力してくれた。ひかりだってあれでもお前のことを心配してたんだ」
…そうだったんだ…。ひかり、ごめん…。
「華乃が話したくないならもう事情は聞かない。でもあいつが言った通り離婚したなら、もう関係ないんだろ?今度は俺がお前を幸せにする。絶対傷つけるようなことはしない」
わたしの両肩を掴み、真剣な顔で、真剣な瞳で、崇憲はわたしの目を見つめる。
こんな崇憲の顔、初めて見た。
前と違う。本当に変わった気がする。今の崇憲なら信じられる気がする。
──だけど。
「…無理だわ。何を言われても崇憲の言葉はわたしに届かない」
…そうだったんだ…。ひかり、ごめん…。
「華乃が話したくないならもう事情は聞かない。でもあいつが言った通り離婚したなら、もう関係ないんだろ?今度は俺がお前を幸せにする。絶対傷つけるようなことはしない」
わたしの両肩を掴み、真剣な顔で、真剣な瞳で、崇憲はわたしの目を見つめる。
こんな崇憲の顔、初めて見た。
前と違う。本当に変わった気がする。今の崇憲なら信じられる気がする。
──だけど。
「…無理だわ。何を言われても崇憲の言葉はわたしに届かない」