「俺はまだ終わってない。お前との別れが始まりだった」

「ぶっ!なに勝手なこと言ってんの?ふざけんなばーか!」

「勝手だってわかってる!でもあの日から今日までお前を忘れることなんてできなかった!毎日お前を想ってどうしようもできなくて、だからひかりに頼んだんだ!」


──わたしおかしい?あんなに好きだった崇憲にここまで言われて、嬉しいと思えないなんて。


それどころか目の前にいる崇憲より龍成のことを考えてる。


あの子は誰なんだろう。龍成とどんな関係なんだろう。二人はホテルに行ったのかな?龍成はわたしのことなんてとっくに忘れてるのかな…。


「…だからって…」


─ん?ちょっと待てよ。


「ね、ねぇ、まさかひかりに、わたしが結婚したこと話したんじゃ…」

「お前こそなんで友達に隠してたんだよ。ひかり、かなり驚いてたぞ」

「言ったってこと?!」


最悪…!!