逆にそのせいで眠れない時もあったけど、二人で同じベッドで眠ることに慣れてしまったから、今、自分の部屋に一人でいることがかなり辛い。かなり寂しい。


「華乃?来てるの?」

「…お母さん」

「朝ご飯食べる?」


朝ご飯…?もう朝になってたんだ。一睡もしてないや。


涙は止まったり溢れたりを繰り返していた。


「ん…。あとで」

「まだ寝てるの?今日はバイトお休みなのね?」

「うん…」

「じゃあご飯作っておくから、勝手に食べなさいね。お母さんあとで出掛けるから」

「ん、わかった」


ドア越しにお母さんがいなくなる音を聞き、時計を見るともう八時だった。

どれだけ夢中で泣いていたんだろう。外が明るいのなんか全然気づかなかった。


これ以上泣いていられない。泣きすぎて喉が渇いてる。


リビングに行きたいけど、きっとまだ皆がいるから時間をおこう。

ひどい顔だろうし、皆の質問責めにあうのもイヤだから。