「こ、こんなに早い段階で辞めれたの?そんなに上手くいくもの?」


何を言えばいいのかわからなくて、頭と口が同調してない。

頭の中は真っ白どころか真っ黒だ。


「ちょうどいいタイミングだったんだよ。俺的にはすげぇ上手くいった。計画の半分で済んだんだからな」

「…そうなんだ」

「お前もきつかっただろ?この間言った通り三ヶ月で終われる。嬉しい?華乃ちゃん」


優しく笑いかける龍成を直視できない。

お前もってことは、龍成はきつかったんだ。わたしとの結婚生活…。

そりゃ最初はイヤで仕方なかったけど、今は──。


龍成と一緒にいたい。

出来ることならば、本当の夫婦になりたい。


わたしは龍成を愛してる。

……でも、龍成は違う。


龍成はわたしを計画の道具としか見ていない。

わたしと早く離婚したがってる…。