わたしなんて必要ないんじゃないかと思ってしまう。

実際何にもできてない。こんな妹で本当に自分が情けない…。


弱いところを見せないようにしているだけかもしれないけれど、わたしがお姉ちゃんなら絶対に真似出来ない。

お姉ちゃんのこういうところがわたしはめちゃくちゃ憧れる。

すごく尊敬する。


それなのにわたしときたら…。

何でもいいから力になりたいのに、出来ることが見つからない。歯がゆくて仕方ない。


「お姉ちゃん、もっと弱音吐いていいんだよ。この部屋にはわたししかいないんだから。少しくらいわたしを頼ってよ。何もできないかもしれないけど…」


そこまで言って涙が零れた。


「華乃ちゃん…」


ああもうっ!だからわたしが泣いてる場合じゃないって!

なんなの!誰かこの目をドライアイにしてっ!


「わ、わたしに何か出来ることない?気分転換にどっか出掛ける?それともなんならわたしが彼に文句を言いに…」

「華乃ちゃん、すっごい面白い」

「──え?」