教室に入ると絢と別れて自分の席へ
腰をかけた時、

きゃー!という女子の悲鳴らしきものが
聞こえた

何事かと廊下に目をやると
佐野田くんが女子に囲まれながら教室に入り、

席についている。

「佐野田くんてカッコいいけど無表情で
何考えてるのか分かんないよね」

いつの間にか私の前にいた絢は苦笑いしながら言った。