―――…


帰り道。


勇介とのんびり
私の家に向かって
歩いていた。


すると目の前に人影。

ちょうど私の家の前に
立っていた。


「…誰だろ?」


家に近づいていると、
その人も不審に思うように
私たちを見ていた。


一瞬、お母さんかと
思ったけど、
男の人だったんだ。



『……愛奈ねえ?』


その声にハッとして
逃げ出したくなったけど、
今更もう逃げられなかった。