あれ、なんか視界がぼやけてきた。
体中に嫌な寒気が襲い、頭もズキズキする。
これって…もしかして風邪?やっぱり朝から体がだるかったのは、そのせいだったのかも。
今日はお昼の後に体育がある。夢と同じにならないように、お弁当食べ終わったら保健室に行こう。
やっとの思いでノートに書き写しているとチャイムがなる。先生が教室を出て行くと、一気に教室が賑やかくなる。
「よーし!お弁当食べよー♪」
香奈子がお弁当を持って振り返る。
「ちょっと未春、大丈夫?顔色悪いよ?保健室行く?」
「ちょっと頭痛くて。後で保健室行くから大丈夫。さ、お弁当食べよ?」
「わかった。体育も休む?先生に言っとこうか?」
「うん、ありがとう、香奈子。」
私は香奈子とお昼を過ごして保健室に向かった。保健室のドアを開けると先生はいなかった。
私は空いているベッドに横になると、すぐに眠りに落ちた。