「お願いって??」
「ごめん、今日の日直の仕事変わってくれない??急に用事が出来ちゃってっ…!あとはノート持ってくだけだからさ!」
っていうか…この会話って、もしかして夢と同じ…。夢では断れなくて引き受けちゃうんだよね。
それで、春優君に手伝ってもらったけど、最後に飽きれられちゃったし…。
どうしよう…断る?でも断ったら嫌な顔される。それが嫌で、いつも言いたい言葉を押し込めて笑って拒否んないでいた。
このままじゃダメだっていつも思ってきて、夢にまで見たのに結局変えられないの?
大切な人の未来を変えようとする人間が、変わらないままでいいの?
「未春ちゃん…??」
いいわけがない。夢でも気付いたはず。
自分を変えるのは、自分の未来を変えるのは、いつだって自分次第なんだって事。
「…ごめん、私も行きたいとこあるから。…それに遊びたいから代わってもらうっていうのは…やっぱりだめだと思うっ…!」
言った…言ってしまった。
不安と緊張で胸がドキドキして全身に冷や汗をかく。