「ねぇ、未春!昨日言ってた弥生春優って転入生の事だったの?知り合い?」


「え!?あ、えっと…ちょっとね…あははは…。」


私は香奈子の質問に曖昧に答えると、笑って誤魔化した。だって今までの夢の事話しても絶対信じるわけないもん。


その日の放課後。授業が終わると香奈子は早々に部活に行ってしまった。私が何をしようか迷っていると、女子達が話している声が聞こえる。


「ねぇ、ゲーセンでプリ撮ろーよ♪」


「いいね!でも今日、日直なんだよねぇ~。」


「えぇ~!誰かに代わってもらえば?」


なんて無責任。急な用事でどうしてもダメって時はしょうがないと思うけど、遊びたいから代わってのんて、虫が良すぎると思う。


そんな事を考えてながら私が図書館に行こうと思って荷物をまとめていると、女子が話し掛けてきた。


「未春ちゃん、ちょっとお願いがあるんだけど…」


うっ…やっぱり私にきた。