「え……?」
私は下駄箱に居たもう一人の生徒を見て驚いた。だってそこには夢で見たキミがいたから。
「何見てんだよ?」
「えっ…あ、なんでもないっ…!」
「じゃあ、じろじろ見んな。」
「…あ、ごめんね。」
「ちっ…。」
舌打ちして先に歩いていくキミ。
え、夢となんかイメージ違うんだけど。
というか、下駄箱同じって事は同じクラスなの?
「…って、あっ!考えてる場合じゃなかった!」
私は急いで上履きに履き替える。
早歩きで1-Aと書かれた教室の前に行く。
後ろからゆっくりドアを開けて気付かれないように教室に一歩足を踏み入れる。