紅く染まった空の下、私は制服を来ていた。
ここは公園のすぐ近くの道。


制服着ててカバンを持ってるって事は、今は学校の帰り道って所かな。


私は真っ直ぐ歩いた。子供のはしゃぐ声が聞こえて、ふと公園を見た。


「え…弥生…君…?」


砂場で遊んでいる男の子と女の子の面倒を見ているのが弥生君だった。


二人を見ている弥生君はすごく優しい笑顔をしている。弥生君って子供が好きなのかな?


私はパーカーを返しそびれていた事を思い出して近寄って声をかけた。


「━━━…弥生君。」


「ん…あ、卯月か。」


「お兄ちゃん、この人だれぇー?」


あれ、お兄ちゃんって事は弥生君の妹と弟?
兄弟いたんだ、弥生君。