誰なんだろうとちらっと見ると、止めてくれたのは弥生君だった。


「てめぇには関係ねぇだろ!?」


「年下の女殴るとか、だせぇことしてんじゃねぇよ、ばーか。」


「なんだと、こいつっ!!」


男が弥生君を殴ろうとするけど、弥生君はそれを交わして弥生君は私の手を取る。


「早く逃げんぞ。」


「う、うんっ…!」


私は弥生君に引っ張られながら、細い路上を通ったりしながら逃げた。


気が付けば公園のブランコの所まで来ていた。
繋いだ手を離すと弥生君が言った。


「ここまで来れば大丈夫だろ…っ。」


「うんっ…ありがとう…弥生君…っ。」


「ったく、こんな時間に一人で出歩いてんじゃねぇよ…。」


「ごめんなさ…っ。」


先ほどの恐怖や不安が今になってこみ上げて涙が溢れ出してくる。