お風呂に入ってから部屋の窓を開けた。熱くなった体を冷ますかのように風にあたる。


「涼しい━━……。」


目を閉じると、暗くなった視界の代わりに他の感覚が研ぎ澄まされる。


春の少し涼しく気持ちいい風が肌を撫で、虫の音、遠くで聞こえる車の音が聞こえてくる。


静かな時の中でふと夢の中の君が頭に浮かんだ。


「逢いたいな…。」


目をゆっくり開けると窓を閉めて布団に入る。
今日はどんな夢だろう、そう思いながら目を閉じる。


最近、現実より夢の方が楽しい気がする。
ああ…早くキミに逢いたい。


そして今日も私は夢の世界へとおちていく━━…。