目を覚ますと白い天井が見える。ふと人の気配を感じて横を向く。
「え……?」
びっくりした。だってそこには春優君がいたから。
「……あ。」
「し、しゅう君っ…!?なんで!?」
「勘違いすんなよ。頼まれて仕方無くだから。」
言葉では冷たく言うけど、ほんの少し照れている感じの春優君。頼まれたとはいえ、本当は心配してくれたんだと感じる。
「そうなんだ…。」
「つーか、大丈夫?」
「あ、うん。寝たおかげで、だいぶ良くなったよ。」
「そっか。」
少しの沈黙の後、ガラッと音がして人が入ってくる。
「あ、卯月さん、起きたのね。体調どう?帰れそう?」
「はい、なんとか大丈夫です。」