「あら。優くん。」 そこには綾の母の紗英(サエ)さんがいた。 仕事から帰ってきたみたいだな。 「紗英さん。お邪魔してます。」 「綾ったらまたゴロゴロしてるんでしょ。」 紗英さんはごめんねぇ と言いながら 飲み物を用意してくれた。 「ありがとうございます。」 渡された飲み物を受け取ろうとすると 「優くん…ちょっとだけ話いいかしら。」 「はい。もちろん!」 俺達はリビングのソファに 向かい合って座った。