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｢うぅぅぅーーん｣
綾は到着と同時に目を覚ました。
｢綾、行くよ。｣
｢へ？う、うん。｣
いとこの家は
駅から歩いてすぐの一軒家。
｢おじゃまします｣
｢…おじゃましまーす｣
控えめに玄関を開けると
｢空ー！！優くんきたよー｣
｢えっ？｣
ﾄﾞﾀﾊﾞﾀ……
階段から慌てておりてきたのは
野崎 空 (ﾉｻﾞｷ ｿﾗ)
22歳の社会人のいとこ。
｢おぉ！優！久しぶり！！｣
｢空…久しぶり。｣
相変わらず騒がしいやつ。
｢後ろの子って噂の綾ちゃんですか！？｣
空は覗き込むように綾を見た。
｢こんにちは！｣
綾はいつもの笑顔で空に言った。
｢…っま、いいや。上がってー。｣
