学校につく頃にはほぼ全員揃っていた。
あたりまえか…あと2分しかない…
朝学活のチャイムがなるまであと2分。私は急いで教科書を机にしまいこんだ。

ほどなく先生が現れた。
「きりーつ。れーい。はよーございまーす。」
日直のやる気のない号令で朝学活が始まる。
今日の時間割、目標、そして担任の話。
朝学活が終わり10分休みのあと、すぐに授業に入った。

実際私は頭があまり良くないくせに授業を聞かないバカだ。
やらなくちゃと思ってもできずに、いつもノートを書いてるフリをして机に落書きしている。
…一応ノートはちゃんと写しているけど。
今日もその1例で机に落書きをしている。
美術部に入っており絵はそこそこ書けるので、スポーツしている姿だったり、寝ている姿だったり、本を読む姿など落書き内容は様々だ。

落書きしているうちに午前授業がすべて終わった。
親友の小島 穂梨(こじま ほのり)と手を洗いに行き、自分の席に戻ってお弁当を開いた。
さっさと食べてまた落書きを再開する。
午後の授業も落書きタイムだ。

やっと学校が終わる。
帰り学活も済ませ、穂梨と隣のクラスに行く。
「あやとほのりん!」「黒澤ちゃんとほのちゃん!」
この2人も親友で、高橋 すずな(たかはし すずな)と中井 春(なかい はる)が声をかけてきた。
「すずとはるさん掃除?」
「「そーなんだよー!」」
すずなと春の声が重なる。
私達4人はいわゆる''いつめん''だ。
中学校に入ってからずっと一緒にいる。