「おかえり」



男の人はチラリと私を見たかと思うと
すぐに目線はテレビへと戻る。

鈴も、私に気づきガン見してるくせに
全然動かない。



何当たり前に座って寝てるのさ。

飼い主は私だぞ?




「遅かったね」



「今日はちょっと残業で…」



いやいやいや、



「ねぇ、ごめん。誰?」