覚悟を決めて、水着の上に着ていたシャツを脱ぐ。


紗英といっしょに選んだ、今年の流行りだという水着が太陽のもとにさらされた。


う、昴、見てる……







「うん、いいんじゃね」


昴が真顔でうなずいてそう言った。


「そ、そう……?」


「ああ、いい……ていうか、かなりいいと思う。似合ってる」


「あ……」


そう言われるだけで、身体中の熱が全部顔に集まってきたような、そんな心地になってしまう。


やけに顔が熱く感じるのは……夏の強い日射しのせいだけじゃないはずだ、きっと。