「まあ、あれはほんとにそういうことがあればいいな、って話だからな……」


昴が肩をすくめる。


「それはいいとして、にしても女子の買い物って長いのな。途中、やることなくなって寝そうになった」


「えー、あれでも短くすませた方なんだけどな」


「げっ、マジで? 俺、絶対無理だわ……」


買い物は楽しい。


見るのも好きだし、自分の物も、だれかの物を選ぶのも好きだ。


一日中買い物していても飽きないと思う。


紗英も同じことを言っていた。


その辺は、やっぱり男子と女子とでは感じ方が違うのかな。


と、そこで思い出した。