翌日。


昴は言った通り、材料を持ってやって来た。


持ってきたのはダンボールと黒い画用紙と小さなライト。


え、これだけで本当にプラネタリウムが作れるの?


「作れる。要はちゃんとした星の設計図と光源が確保できればいいんだ。ダンボールの型紙に穴を開けた投影機を作って、それにうまく光が当たるようにすればいい」
「へえ……」


「じゃあ作るか」


うなずき合って、本物の星空の下で、プラネタリウムを作っていく。


ダンボールを切って型紙を作って。


型紙から投影機を組み立てていって。


星座がうまく投影されるように設計図に従って穴を開けていく。


それはまるで、上空に浮かぶ星を手元に映し取っていくような作業だった。