「れ…玲っ!?」
「…眠、い…」
「へっ?」
すぐに寝息をたて始めた。
寝た。
寝ましたこの人。
眠る速さ凄まじい…。
ほんと、いつまでたっても自由人なんだから…
「もう、仕方ないなぁ」
寝ているくせに、腕をしっかりと掴まれ身動きが取れない。
こんなに間近で見る玲の顔は
やっぱり綺麗だった。
2重の目、高い鼻、女の子みたいな肌、何もかもが羨ましいな〜。
まつ毛ながい…これは、モテるよね。
細身なのに筋肉質で男らしくて、
ウルフヘアーがすごく似合っている。
そのおかげで、隣にいる私はどれだけ苦労しているか…
「呑気な顔しちゃってさ…」
女子の嫉妬は怖いんだから