______っ...!
「足元気をつけて、番号確認します」
だめだ、息が出来ないっ...
私は知ってしまった
この息が出来ない程苦しい
心臓がドクドクと鳴る気持ち
「一目惚れ__...。」
ポツリと声に出た言葉は
私にとっては無縁なはずだった
そして、この恋が
一生叶わない恋だとも
知ってしまった
だって、一目惚れをしたのは
______先生...なんだから
「相川優愛…さん。番号確認させてね」
運が良いのか悪いのか
確認をしてくれているのは
先生だった
「へっ、あ、えと、はいっ...。」
震える手で番号を受け取ると
先生はこう言った
「大丈夫、落ち着いて深呼吸して。
必ず合格出来るよ、君...、優愛さんなら。」
低く柔らかな声が
そっと、耳に残った
「あ、りがとうっ、ございますっ...。」
少し潤んだ目で、先生に精一杯笑って見せた