ドックン ドックン



つ、ついに来てしまった



(書道室)

と書かれたドアをノックする手が

震えてるのが自分でもわかる





コンコン



「はーい!!!すぐ開ける!」


奥からバタバタと聞こえる足音

それだけでさえ、愛しく感じてしまう。



ガラガラッ



「よく来たね!優愛さん。」



(グハッ!!や、やめてください先生
その微笑みは、もはや罪です!!)


心のなかで悶える私

落ち着け、落ち着くんだ!!!



「と、友達も連れて来ました。」


みぃちゃんが後ろから顔を出すと


「おっ、お友達もいい素質持ってそうだね!
さ、入り〜。」



ふわっと香る墨の匂い

これ程安心する匂いがこの世にあるのだろうか


そう思ってしまうほど

重症だ。(笑)