ガラガラッ


ドアを開けると墨の匂いが

ふわっと香る


ふと、私は思い出した

あの時、先生と向かい合った時も

こんな香りがしたなぁって



そんな事を思いながら

決められた席に着くと


同時に担当の先生が入ってきた



「授業始めるぞ〜!
男子席つけ〜!!」


聞いたことのある

いや、忘れるはずがない










「うそ...でしょ、、。」


そこに居たのは紛れもない


「弥月先生…。」


まさか、そんな…。


こんなことってあるの、?



「ん?優愛〜?どした??」


少し大きめの声でみぃちゃんが

私の名前を呼ぶ。



先生の事をガン見していた私は

みぃちゃんの声に反応した先生と

バッチリ目が合ってしまった。




_____ふわっ








え、?うそ…、今…っ、笑った?



弥月先生が私に向かって

微笑んだ…。