「桜姫ちゃん、僕も桜ちゃんって呼んでいいかな?」

美月くんは子犬のようにキラキラした目で私を見つめた

「っはい!」

嬉しさがあふれだして満面の笑みで美月くんに笑いかけた




「ところで、ここはどこなのかお聞きしてもいいですか?」

私がおずおずと尋ねると二人は顔を見合わせて驚いたように

「生徒会室だよ!?それに私達二人は生徒会長と副生徒会長なの!」

と、里奈が熱心に説明をしてくれた

この学校の理事長は二人の父親であること

そして二人は頭がいいため授業に出なくても怒られないこと

ここは二人の部屋として使っていること

生徒会には書記がいないこと

他にもたくさん教えてくれた

「里奈も美月くんもすごいんだね....」

私がつぶやいた声と被せるようにチャイムがなった

「ぁ、クラス戻らなきゃ....」

そういったのは自分なのに情けないほど手が震えていた