大きくて学校のものとは思えないほど豪華な扉が開いた

「あれ？君さっきの...ちょっと待っててね」

そう言って部屋の中に入って行ったのはさっきぶつかった男の子だった

「誰〜？」

その声と一緒に男の子と入れ替わりで女の子が出てきた。

綺麗な茶髪に、金色の瞳。
ぷるっとふくらんだ綺麗な形の唇。
モデルと言われてもおかしくないほどの小顔とスラっとしたスタイル。

「わっ！？」

その声にハッとした

「ど、どうしたの！？その格好！」

そう言われて思い出した。

自分はずぶ濡れで目からポロポロと涙が出ていて、見るに耐えない姿だと

「ご、ごめんなさい、迷惑かけてごめんなさい！」

そう言って逃げ出そうとくるりと踵を返して走り出そうとした

「だめだよ、どこいくの？」

甘い声が耳元で聞こえた瞬間誰かの腕の中に収まった。

「泣いてる子ほっとけないよ」

そう言って美男美女に部屋に入れられた