男の子は必死だ。
私が死のうとしていたんだと思ってたみたい。

でも私は死のうとなんてしてない。

ただ風が気持ちよかっただけ…


「私、死のうとなんてしてないんだけど?」

私は静かにそう言った。

「は?なんだよ。びっくりしたやねーかよ」

男の子はホッとしたようにそう言った。

「おまえ、まぎらわしいことすんなよ」

いや、まって、勘違いしたのそっちだからね?

私は何も悪くない。

だっていつものことだもん。