「でも_____」



暁人の声で、伸ばしかけていた手が止まる


「ぜんぶ……全部終わったら迎えに行く」


今まで1度も「行く」とは言わなかった暁人

ビックリしないはずがない


顔は強ばってるけど、こいつだって前に進もうとしている


奏多達もどこか嬉しそうに口角を上げている




「よしっ!今日は飯行くか!ノブのおごりで!!」

「えー…そこは総長様でしょー」

「んなわけ」


奏多の声を合図に席を立ち上がった