「お待たせ!」
そう言って怜也は、走ってみんなのところへ行った。
「怜也寝てたでしょ。」
「うん!」
晟人の言葉に、軽く返す。
「うん!ってみんな待ってたんだからね〜」
「ごめんごめん!」
志唯の言葉に、思っているのか思っていないのかわからない調子で答える怜也。
「怜也一発殴らせろ!!」
「わー玲央南こわーい!!」
いつも通りの雰囲気の中、顔が引きつっている和奈。
そんな和奈に誰も気づかない。