蘭は勘が鋭い。
だからすぐに私が好意を寄せてることに気がついた。

「俺のこと好きやろ?」

部活帰りのある日、そんなことを言ってきた。

「え…?」

「ちゃうかった?笑
まぁどっちでもええけど」

「違うくはないけど…」

「なんやねん、はっきりせぇへんな〜笑
まぁ俺はお前のことなんか好きにならんけどな笑」

蘭は笑いながらそう言った。
私みたいな人を好きになるような人ではないことくらい知っている。
だけど、そんなにもはっきり言われると傷つかないわけないよ。

それからというもの、蘭は私によく絡んでくるようになった。
同情か嫌がらせかはわからないけど。