山の国のひとびとと、海の国のひとびとが、力をあわせてきょだいなはしをつくりはじめました。

なんどもしっぱいし、たくさんの人がけがをしてしまいました。

けれども、ふたりのしあわせをねがったひとびとは、けっしてあきらめることはありません。

ないてばかりいたふたりも、自分のおやに、けっこんをみとめてもらえるように、せっとくをはじめました。

王さまも自分の子どもには、しあわせになってほしい。
でも、てきである国のものとけっこんなど、させたくはない。

ふたつの国の王さまがなやんでいる間に、あのはしはついにかんせいされました。
これで、ふたりはあおうとおもえば、いつでもあえるようになったのです。

ベガもアルタイルも、とてもよろこびました。
ねがうこと、おもうことをやめなければ、いつかかならずかなうのだ、と。