「君は、やっぱりズルいよ」



クロは、空を見上げて呟きました。



「君の大切な人…いなくなんてなってないよ」



『…そっう…かな?』



「そうだよ。」



苦しそうに声を出すシロにクロは寄りかかって話かけます



「ねぇ、シロ。普通はさ、次の世では他の人を好きになってみたいとか、口に出しては言わないけど、思うと思うんだ」



『ハハッ…じゃあ、口に出しちゃダメだよ。クロ』



力なく笑うシロの耳を甘噛みしてクロは続けた