そんな私には、妹が一人いる。


神崎 芽依 (かんざき めい)


高校一年生。


同じくアメリカの大学を飛び級で卒業してる。


芽依も、何でも得意。


それで、さっきの“もう一人の私”っていうのは芽依のこと。


実は私達、双子なんだ。


顔もそっくりだし、癖とか、仕草とか、全部が一緒。


そのせいで昔から間違えられることが多かった。


だって、両親でさえ間違えるんだもん。


「何か見分けがつくようにしたら?」と両親や友達などの、たくさんの人に言われた。


だけど、私達はなにもしなかった。


それで、いろんな人を騙した。


芽依のふりして、芽依の友達と遊んだり。


芽依も私のふりをして、告白を受けたりした。


何回も入れ替わって過ごしたけど、誰も気づかなかった。


芽依の親友に「ずっと親友でいようね」って言われた。


芽依も男子に「希依ちゃんがずっと前から好きだった」って言われたらしい。