「じゃー!今日はとことん楽しもーぜ!」
愁汰くんは明るい感じで場をまとめた。
「『かんぱーーーい!』」
それからいろはと咲樹くんが歌ったり、愁汰くんが歌ったりした。
私はジュースを飲んでばっかりだったせいか、トイレをしたくなった。
部屋を出るのも気まずかったが、我慢できそうになかったのでトイレに向かった。
「はあ。帰りたい…。」
トイレで1人つぶやくわたし。
「なじめない…。」
あんまりこういう場になれてないわたし。
男の人はどちらかといえば苦手。奏多は別だけ
ど。
ダメだ。奏多のこと考えたら、また…
あー。どうしよう。
ふと
「蒼翔くんも居心地悪そうだったな。」
そうつぶやいてしまった。
なんで蒼翔くんのことなんか考えてんだろ。
「そろそろ帰ろうかな。」
そうつぶやきながら私はトイレを後にした。