「なんで片想いってわかるの?」




「この前会った時に前の彼女の話した。幼なじみだったんだって。まだ好きみたいだった。」




「そうなんだ。」




あの時の栞音さんを大切に想ってるってわかる顔は忘れられない。




思い出すと少し切ない。





「でも、いまは彼女いないんだし脈あり!」




「むりだよ…だって、どうしたらいいかわかんない。経験ないし。」




「なんのための私たちよ!」




日和莉はニヤニヤしながら言った。




「よし!!蒼翔くんの心を掴もう作戦!!」




そう言っていろはは立ち上がった。




「まずは、機会を作らなきゃね。」




いろはは計画を立てていく。




「でも、たまに付き合ってって言われた。」




「『それ、かなり脈ありじゃん!」』





♪ キ-ン コ-ン カ-ン コ-ン ♪



「やべっ!授業始まる!!」



「いこ!」




私たちは急いで教室にもどった。