それから数日間、三枝くんの件で妙にそわそわした私たちに不思議な現象が起こった。


とあるクラスメートが授業中に耳にしたという、謎の物音。


誰もいない教室からの、人間のような声。


この2つだけで、私たちの恐怖を煽るのは、もう充分なくらいだった。





そして2−3が『呪われているクラス』と、いつしか学校中で噂され、誰もが不安がっていた頃。


未だに三枝くんが見つからず、他2つの謎も解けないまま。


「おっと…」


授業中、消しゴムが落ちていくと同時に、コロンと軽い音を鳴らす。


かがんで手を伸ばすと、偶然私の手が触れたのは───・・・


「………っ!?」











小さな小さな、三枝くんの姿があった。