私なんかに三枝くんの気持ちが分かるはずがない。


昨日彼がさらけ出した思い。


話を聞いた今では、自分でも確かにそうなのかもしれないって、思い始めている。


学校で孤独だった私と、家の中で孤独だった三枝くん。


どっちが辛いかなんて、比べるほどでもないだろう。


明るくて、元気で、いつも笑顔で。


それは、小さくなって私の家に住み始めてからも変わらないことだった。


だからこそ、その笑顔の裏にあるものに気付くことが出来なかった。


自分ばかり被害者ぶって…。


いつか『悩みがあるなら言えよ』って言ってくれた君は、本当はどんな思いだったの?


今なら、同じ言葉をそのまま三枝くんに返したい。


悩みがあるなら、言ってほしいよ…。


力になりたいよ…。