するとその思いが通じたのか、三枝くんがポツリとつぶやく。


「俺って、いつまでこの姿なのかな…」


それは彼の本音だった。


明るくてあまり何も考えていないように思えるけれど、実はすごく不安でたくさんの悩みを抱えているんだ。


きっとこうやって関わり合わなければ、気づくことはなかった私。


太陽だっていつも光り輝いているわけじゃないのに。


「…明日、おばあちゃんの所へ行ってみようか」


三枝くんの独り言に、私も独り言で返す。


だけど君はうん、と一言くれた。