「すげー、本当に家じゃん! ソファーふかふかだし、テレビもでかいし。超快適」


気に入ってくれたみたいでよかった。


私はその姿を微笑んで見ていた。





それから何時間かが経過した。


時計を見ると、針はもう10時を回っている。


もうそろそろ寝る時間かな。


布団を少し正して、ベットに横になる。


ふと三枝くんのほうに目をやると、ドールハウスの2階の寝室で窓を開けて、ぼんやりとどこかを見つめていた。


何か考え事でもしているのかな。


彼ははあ、とため息を吐く。


私に出来ることなら力になりたいけど…。