数日後のこと。
一寸成就の期間も終わりに近付いてきているのは、私も分かっていた。
だからこそ、そろそろまずいんじゃないか、と心配ばかりが募る。
ドールハウスを覗いてみても、相変わらず静かで、彼がいる気配は全くと言っていいほどない。
まだ戻ってない…。
もしかして、三枝くんの身に何かあったのかな。
もしそうなら、私の責任だよね。
やっぱり、このままじゃだめ。
探さないと…!
強い決心を固めた私は、きっと家のどこかにいるだろうと思い、三枝くん探しを始めた。
まずは私の部屋。
もともとドールハウスにいたのだし、窓も部屋の扉のノブも高い位置にあるから、きっと出られないだろう。