「まさか…! まだ友だち以上恋人未満だったクラスメートと一緒に出掛けたら、そこで告白されてしまった、なんてことなのかしら!?」
にやにやと笑みをこぼして真実を語るお母さんに、私は目を疑った。
まるで、現場を見ていたかのような正解っぷり。
『開いた口がふさがらない』とは、このことなのかもしれない、と思う私に、図星だったね、とお母さんはまた笑ったのだった。
そして夕食の時間になり、さっきの話の続きをする。
本当はお母さんに恋の相談なんてしたくないけれど、さすがに三枝くんに話す訳にもいかないし、友だちがいない私は頼れる相手は家族しかいないので仕方ないっちゃ仕方ない。