…だけど、一週間前って言ったら。
「三枝くんが私と一緒にお昼を食べた日、だよね」
「そうだっけ?」
「そうだよ」
忘れもしないあの日。
ちょうどその次の日にニュースが入ったんだから。
まさか自分のせいじゃないよね、って何度も疑って、心配して。
こんなの初めてってくらい、四六時中異性のことを考えてた。
「…けど、俺にもこうなっちまった原因がよく分からねぇんだよなぁ。いつ戻るのかも、どうやって戻るのかも」
「じゃあこれからどうするの…?」
「うーん、考えてねぇ」
ははっ、と笑って頭をかく。
笑いごとじゃないと思うけど。
でも、小さな体になってしまっても、いつものように能天気でいられる三枝くんが正直羨ましい。
彼らしいってことかな。