「在義さん、それについては少し相談が」


「ん?」


「あのですね…………」
 

流夜がずっと考えていたことを話すと、在義はがっと流夜の手を握った。


「さすがだ流夜くん。君でよかった」
 

瞳が生き生きとしていた。


「まだ咲桜も知りませんから、必ずとはお約束は出来ませんが……」


「それについては俺も出来るだけ協力する。遠慮はしないでいいからな」


「ありがとうございます」


「これなら夜々ちゃんも喜ぶよ。箏子先生も」


「そうだといいんですけど。……でも、ご結婚されるのはわかってましたけど、お子さんまでいるのは予想外でした」


「……君も結構ズバズバ言うよねえ。斎月くんに似て来たんじゃないか?」


「それ言うならあれが俺に似て来た、じゃないですか。今まで朝間先生とご結婚されないの、てっきり華取の血をのこしたくないからかと邪推していました」


「……邪推じゃないよ。本当にそれだ」