卒業の直後、流夜とは咲桜は同棲をはじめ、二人が出逢ったとしている五月二十日に入籍、と順調だったのだが、流夜が元教師であった余波も受けていたのだ。
 

大学進学などで地元を離れてしまう前にクラスの女子たちで集まろうという話があって、咲桜は勿論参加した。何も考えずに。
 

質問攻めに遭った。
 

流夜が教師を辞める前に、咲桜とは警察官である父を通して知り合った、という無難な形に遙音がしてくれていたのだが、それよりも前に、咲桜は彼氏がいると公言させられてしまっていたのだ。


社会人の彼氏が、と。
 

そりゃあ質問攻めに遭うわな……、と、咲桜と笑満はその帰りに《白》で嘆いたのだ。